好きな歴史上の人物誰?と聞かれたら「煉獄杏寿郎」と答える


今月頭に初めて「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」を鑑賞。すっかり煉獄さんファンになりました…!10年以上アニメや漫画にほとんど触れていなかったのですが、心が動かされました。作品はもちろん、今時のグッズのクオリティの高さにも驚いています!
煉獄さんは正直、外見が好きというわけではないです。目がコワイ。でもかっこいい。一体どこに惹かれるのだろうと考えてみました。

※原作漫画の8巻までと、映画の内容に触れています。



煉獄さんに対して、尊敬と共感を抱いている

私が思う煉獄さんの魅力を簡単に言うと、強くて、頼りがいがあって、思いやりがあるところ。それと同時に、母親の言葉を魂に染み渡らせ、彼女の胸に抱かれたときの温もりの記憶を大切にし、今は難しいけどいつか父親に認めてもらいたいという願望を抱えている。そんな健気な一面も魅力だと思います。

でも、誰かの言葉を糧に頑張るとか、あの人に認めてもらえる自分になりたいとか、そう思うことって誰にでもありますよね。その普遍性に共感するし、煉獄さんにもそんな一面があるんだ、という親近感が強さとのギャップとなって相乗効果が生まれ、魅力を高めていると感じました。


弱さをみせる強さ

身体も心も強くて、自分に自信があるから頼りがいがある。私が特に尊敬するのは思いやりがあるところ。想像力がないと他人を慮ることはできないものですが、経験も重要です。煉獄さんは自分の傷を強さに変えた経験があり、だからこそ人に優しくなれるんじゃないでしょうか。

一番好きなセリフが「頑張って生きて行こう!寂しくとも!」なのですが、これを言えるのって凄いと思うんです。しかも現代じゃなく、今より男が強くあることが求められたであろう大正時代に。さらに父の後を継ぐ存在であり、長男でもあるのに(炭治郎も、長男だから我慢できたと言っていましたね)、弟と孤独感を共有できる。立派な兄上が、自分も同じ傷を胸に宿しているよと弱さをみせてくれたことで、千寿郎はどれほど嬉しく、救われたであろうと思うと…。

煉獄さんはきっと、母のいなくなった現実に対し、ちゃんと怒り(もちろん母親に対してではなく、病にかかれば人は死ぬという自然の理に対して)、悲しみ、受け入れて許し、強さに変えた。自分と弟を顧みなくなった父親に対しても、同じような感情の流れを経たんじゃないでしょうか。

個人的な話になりますが、私はまだ自分の傷に気づいたばかりで、今すぐは無理でもいつか許せればいいんだということを人に言われて覚りました。許せた人は強くなるとも。それを煉獄さんはあの若さでできている、きっと誰に教えられたわけでもないのに。凄いとしか言えないです。煉獄さんみたいな人になりたい。
映画を観るまでは、これから先、一人の人物として目標にできるほどの人に出会えるなんて思っていませんでした。よもやよもやです。年齢的に兄貴とは呼べないので、煉獄の師匠ですかね。彼を心に宿してこれから生きていきたいなと思います。